ロシア怪談集

居間の文庫本棚の、三段目・右から24番目。

「ロシア怪談集」沼野充義編 河出文庫 1990年5月10日 初版 780円

非常にロシアらしい怪談集である。
収録作品は、

「葬儀屋」プーシキン
「思いがけない客」ザゴスキン
「ヴィイ」ゴーゴリ
「幽霊」オドエフスキー
「吸血鬼の家族」A・K・トルストイ
「不思議な話」ツルゲーネフ
「ボボーク」ドストエフスキー
「黒衣の僧」チェーホフ
「光と影」ソログープ
「防衛」ブリューソフ
「魔のレコード」グリーン
「ベネジクトフ」チャヤーノフ
「博物館を訪ねて」ナボコフ

以上、13編。
ロシアの有名作家が、総出で怪談を書いてくださっているお買い得な一冊である。
一番の目当ては、「吸血鬼の家族」であるが、このほかにも好きな作品が満載。
「ボボーク」「黒衣の僧」「葬儀屋」「ヴィイ」あたりが特に好き。

「吸血鬼の家族」は、東欧の土着的な吸血鬼譚を、うまい小説に仕立てた職人的な手腕を感じる。
一言で言うと、「吸血鬼になった家族が家に帰って来る」話しである。「家族が家に帰って来る」という日常に、吸血鬼がくっつくと、こんなに怖くなるわけだ。
最後に、ついに家族全員が吸血鬼になってしまい、全員揃って主人公を追っかけてくるところの恐怖を、ぜひとも堪能されたい。

「吸血鬼の家族」は、管理人の別ブログでも記事にしています。

吸血鬼の家族
トルストイ作「吸血鬼の家族」のストーリーと、登場する吸血鬼について

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