居間の文庫本棚の、上段右から17番目。
「ニッポン樫鳥の謎」エラリー・クイーン 井上勇訳 創元推理文庫 1974年7月12日 27版(カバー欠にて定価不明)
日本で長いこと暮らしたアメリカ人の女流作家が、密室で殺される事件である。
物語の要所要所で、日本風のものが出てくるが、日本人からみたら「なんじゃこりゃ」な部分が少なくない。
日本人の使用人が、女主人のことを「オカーサン」と呼ぶなど、芸者置屋か!とツッコミたくなる。
女流作家の死にも、ある日本の古い習慣がからむのだが、今日の私たちの感覚からすると、「そんなことしない!」と言いきれることである。でも、アメリカ人にすれば、日本人は今でも「そういう人たち」なのだろうなあ。(しない!とは言い切れないかもしれない。たまにそれをする人、いるから。ニュースになるけど)
全編に、あまりクイーンらしくない恋愛要素が描かれているのは何事かと思ったら、初出の雑誌が女性誌のため、読者に合わせての対策だったとのことだ。
そのためか、非常に読みやすく、あっと言う間に読み終わってしまう。クイーン、女をバカにしてないか?
コメント