居間の文庫本棚の、上段右から4番目。
「エラリー・クイーンの事件簿2」エラリー・クイーン 青田勝訳 創元推理文庫 1974年4月12日 初版(カバーが吹っ飛んで値段不明)
わがいとしのエラリー・クイーン本。
エラリー・クイーンとは、言わずと知れた、ミステリの代名詞的な、推理小説界の巨匠である。私は、10歳のある夜にクイーンに出会って、そのまま恋に落ちてしまい、それ以来ひたすらクイーンを愛する人生を送っている。よって、今日からこのブログは、怒涛のクイーンシリーズに突入していくのである。
クイーンと言えば、日本では圧倒的に「Yの悲劇」の人気が高い。そして、「エジプト十字架の謎」「災厄の町」の順になるだろうか。
一部のマニアでもない限り、このコラムの主題である「エラリー・クイーンの事件簿2」が最高!という人は、まあいないと思われる。
「エラリー・クイーンの事件簿2」は、いわゆる聖典ではないのである。ぶっちゃけ、クイーン本人の書いたものではない。3編が収録されているが、いずれも、クイーンが映画orラジオドラマの脚本として書いたものを、ノベライゼーション作家が小説に仕立てたものなのである。
収録作品は、
「〈生き残りクラブ〉の冒険」
「殺された百万長者の冒険」
「完全犯罪」
以上、3編。
ノベライゼーション作家が書いたとはいえ、クイーンはうるさく注文をつけたらしいので、クイーン本人が「世に出しても良し」と判断した作品ではある。
元々が脚本だけあって、作品の内容は、非常に物語性に富み、ロマンスもユーモアも盛り込まれた、楽しめるものになっている。
私は、この3編の中では、「〈生き残りクラブ〉の冒険」が好きだ。この作品の謎を解くには、小学生向けの「ミステリ特集本」にひじょ~によくある「例のネタ」を知っていればよいので、未読のミステリファンの方は、エラリー・クイーンの挑戦をぜひとも迎え撃っていただきたい。
数年前に、この本はカバーデザインが変更された。明るい、軽い感じのイラストで、内容には合っているのかもしれないが、私に言わせれば、以前のものの方が「クイーンぽい」。

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