スペイン岬の謎

居間の文庫本棚の、上段右から16番目。

「スペイン岬の謎」エラリー・クイーン 井上勇訳 創元推理文庫 1978年12月22日 41版(カバー欠にて定価不明)

私の、クイーン作品の「表向きベストワン」が、この「スペイン岬」だ。
たった一つの証言を元に、食い違い合っていた事実たちを、名探偵が一刀両断にするのが心地いい。その証言があれば、誰でも一刀両断にできるのではなく、エラリーだけが一刀両断にできるのが、心地いい。
今日は、本格的にネタバレするので、未読の方はここからは進まないでください。大丈夫な方はスクロールプリーズ!
















この作品では、被害者が、マントをはおっているだけの全裸で殺されているという、特殊な状況があるのだが、「全裸」であることそのものが、解決のためには、非常に重要なポイントになるのだ。

そもそも、なぜ全裸か?
それは、犯人が着衣を奪ったからなのだ。
なにゆえ着衣を奪うのか?
それは、犯人が自分で着るためである。
なんで、死人の服を着なきゃならないのか?
それは、犯人が、裸で現場にやってきたからだ。そう、犯人は、海から、裸で泳いで来たのだ。
本来は、また裸で海方向に逃走する予定だったのに、潮が引いて浜辺に足跡が残るので、海には帰れなくなり、陸路で逃げるために服が必要になったのである。そのまま陸路を歩いたら、捕まるもんね。

で、この話しを、ある日エラリー・クイーン・ファンクラブでしていたら、ある男性会員が、
「全裸、ということは、パンツも犯人が奪ったということのはず」と言い出した。
男性陣全員の、共通の見解として、「パンツは勇気がいる!」ということになった。(女だって勇気要りますよ)
パンツ、残していけばいいんじゃなかったのか、その方が自然だ、という意見も出た。
だって、ノーパンでズボンはいたって、別に外からは分からないわけだから。
しかしまあ、作者が全裸としたのだから、読者が「ズボンだけでいい」と言ったって始まらない。
最終的に、「裏返して穿いたのだろう」ということになった。
こういう楽しい会話をしたい方は、私と一緒にエラリー・クイーン・ファンクラブ=EQFCに入りませんか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました