花 未発の密度

居間の本だな(中)、№1。

「花 未発の密度」西山松之助 講談社 昭和53年10月25日 初版 函入 布装 2300円

古書で購入。どこで、いくらだったか不明。
本書は、日本の文化史の中の「花」に注目したエッセイである。内容には、いけばなも含まれるが、もっと広範囲の「花」に関する書物である。
私がチェックしている文を、いくつか挙げておこう。

つまり東福門院入内とか、大御所と将軍の上洛とか、これに随行した諸大名の上洛などで、京都の宮廷には巨額の黄金が流入し、この経済力が、後水尾天皇を核とした、旺盛な文化活動を展開させた。

江戸の藩邸での立花熱が寛文初期には停滞したか大きな変化があったのではないかと思われる

池坊では二代目専好の芸術活動期には、まだこの立花芸道論が成立していないで、立花の芸の実践時代であった。

個の原点は同時に普遍なのだ。

そこに花の、または草の普遍が輝いていなければ、その輝きが見えなければ、芸術としての花や草にはなりえない。それは個の中に普遍を見ることである。逆にいえば、普遍としての美の個的顕現を見ることである。

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