書斎の本だな(大)。
「日本SFごでん誤伝」藤倉珊 TDSF 平成4年8月16日 二版 1600円
多分、我が家にある本の中の、珍本№1だと思う。
本書は、SF的奇書の紹介本であり、横田順彌の「日本SFこてん古典」のパロ本である。
タイトルも、ネーミングも、内容・文体も「こてん古典」をパロっているのだが、すごいのは「うそパロ」でないところだ。
本書に紹介されている奇書群は、すべて実在する本なのである。一昨日の記事の「偽書百選」などは、「実在しない本を、あたかも実在するように書いたパロ」だから、まだいいのだが、「ごでん誤伝」の奇書は、まごうかたなく実在するので、あまりのことに呆然としてしまう。
いやもう、こんな本が世の中に出回っていると思うと、これだから人生はやめられんと思うのである。
本書で紹介されている本のいくつかは、現在も私の探求本になっている。
本書の著者、藤倉珊氏は、一時期「トンデモ本」で有名になった「と学会」の重鎮である。
てゆーか、「と学会」と「トンデモ本」を有名にしたのが本書なのである。本書は、私家版とはいえ、日本の出版界を動かした名著である。
その証拠に、本家「こてん古典」の著者、ヨコジュンが絶賛しているのだ。そもそも、私が本書を知るきっかけとなったのは、「本の雑誌」でヨコジュンが本書を絶賛している記事を見たからであった。
しかし、ヨコジュンはえらいなあ。自分をパロったやつを絶賛し、「ぜひとも商業出版へ!」と本気で推薦している。そればかりか、通販の申し込み先まで「本の雑誌」に載せていたので、私のような者が購入できたのである。(古書店で探していたら、入手できていたかどうか分からない)
私は、本書を腰巻が付いたまま所有している。買ってすぐさま腰巻を捨てる私としては、異例の待遇である。邪魔だと思ったら、私は美術本の箱さえ捨てる人間なのだが、本書は「保存したい」という思いが強くて腰巻を捨てられないのだ。
ただし、一部にセロテープがべたべた貼ってあるので、到底美本とは言えない。だってさ~、糊付けが弱いんだもん。こういうところがファン出版だよなあ。


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