世界SFパロディ傑作選

居間の文庫本棚の、三段目・右から28番目。

「世界SFパロディ傑作選」風見潤・安田均編 講談社文庫 昭和55年6月15日 初版 440円

古本屋で、350円で購入。たしか、小岩の「かんたんむ」で買ったような。
SFパロディのアンソロジーである。収録作品は、

「ストパーマン症候群」ノーマン・スピンラッド
「ホーカミの群れ」ポール・アンダースン&ゴードン・ディクスン
「好色な神へのささげ物」ウィリアム・ノールズ
「スカーレティンの研究」ジョナサン・スウィフト・ソマーズ三世
「バーニイ」ウィル・スタントン
「吸血機伝説」ロジャー・ゼラズニイ
「レンズマンの裏舞台」ランドル・ギャレット
「昇華世界」J・G・B
「暗殺者たち」ロン・グーラート
「欠陥」ジェイムズ・ブリッシュ&L・ジェローム・スタントン
「昏い世界を極から極へ」-続フランケンシュタイン- スティーブン・アトリー&ハワード・ウォードロップ

以上、11編。
この中で、お目当てだったのは、「吸血機伝説」。吸血鬼とロボットを融合させた珍品である。ほんの数ページのショートショートだが、「地球最後の男テーマ」「地球最後の吸血鬼テーマ」まで盛り込まれている。
人間と吸血鬼の関係、ロボットと吸血鬼の関係、人間とロボットの関係、ロボット同士の関係が、それぞれ描き分けられ、生きた人間は一人も登場しないというのに、人間の本質的な悲しみみたいなものが感じられる物語だ。
死者に捧げるために、赤いバラの花を摘み歩くロボットの、淡々とした独白がいい。

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