居間の文庫本棚の、4段目・右から34番目。
「Dracula」Bram Stoker PENGUIN 1993
わが愛する「吸血鬼ドラキュラ」の原書。
これは、辞書を片手に読みましたさ。
何年かかったか覚えてないほど時間をかけて、読みましたさ。最初の吸血シーンにたどり着くまで、1年以上かかったけどさ……。
原書を読んで思ったことは「ドラキュラ」は、とにかく導入部が良いということだ。
イギリスから、ドラキュラ伯爵を訪ねてきた弁理士のハーカーが、汽車でビストリツァに着くところから、深夜ドラキュラ城に招きいれられるまでが、特にいい。
ドラキュラ伯爵が、ハーカーを城に入れるときに言う台詞は、「Welcome to my house.」だって、知ってた?
「house」なんですな。貴族のお城でも、houseでいいんですなあ。
ちなみに、この部分を、平井呈一先生は「ようこそのおいでじゃ」と訳されている。
不肖わたくしの訳は「わが城へようこそ」とした。「城」って言わせたかったもので。(訳文は、半分くらいまでは大学ノートにちゃんと書いてある。恥ずかしいので、決して誰にも見せないけど)
導入部で、私が最も「いいなあ」と思ったのは、トランシルバニアの山中で鬼火が燃えるところ、それに続く、群狼がハーカーの馬車を取り囲むところである。
この二つ、まだドラキュラ城にも着かないシーンなのだ。お楽しみはこれからだ!という気配が満載のところがいい。

コメント