パリ吸血鬼

居間の文庫本棚の、三段目・右から33番目。

「パリ吸血鬼」クロード・クロッツ 三輪秀彦訳 ハヤカワ文庫 昭和58年11月30日 初版 360円

古本屋で、500円で購入。「黒猫堂」って本屋のラベルが貼ってあるが、行った覚えが無いので、多分古書市だろう。
長編1編、短編8編を収録。
収録作品は、

長編
「パリ吸血鬼」
短編
「運命」
「交換」
「狂気」
「ダンフェール」
「父」
「秘密」
「夜会」
「オクターヴ」

私の目当ては、長編の「パリ吸血鬼」。
いやー、「パリ吸血鬼」は面白い。
ドラキュラと、人間の女の間に生まれたフェルディナン君が、吸血鬼体質で大いに苦労しながらも、恋人を手に入れ、人間として生きていく姿を、そりゃもう面白おかしく描いている。
日の光に当たれないので、夜の仕事しか探せなかったり、友人がガーリック・ソーセージを食べたために気を失いそうになったりと、クロッツはかる~い筆致で吸血鬼をしゃれのめしていく。
フェルディナンが、人を傷つけずに血を手にいれようとして、血液銀行に行くくだりが最高。(最終的に、献血させられる羽目になる!)

管理人の別ブログにも、「パリ吸血鬼」の記事があります。

パリ吸血鬼
クロード・クロッツ(Claude Klotz)作※ネタバレしています※フェルディナン・ポワトヴァンは、吸血鬼と人間のハーフ。父親は、偉大なる吸血鬼:ドラキュラ伯爵である。カルパチア山脈の〈流血の城〉で生まれ育ったが、人間たちに城を奪われ、父…

主人公フェルディナンがね、いいやつなんですよ。
吸血鬼体質に散々苦労しながらも、父ドラキュラを慕って、尊敬もしている。フェルディナンと父伯爵の会話が、なんかホームドラマみたいで、好きだなあ、こういう伯爵も。

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