エラリー・クイーンの災難

居間の文庫本棚の上から2段目・右から16番目。

「エラリー・クイーンの災難」ホック他 飯城勇三訳 論創社 2012年5月25日 初版 2600円

まだ読んでいないので、詳しくは読んでから追記することにしたい。

本書は、簡単に言えばエラリー・クイーンのパロディ話ばかり集めたアンソロジーである。
収録作品は、

「生存者への公開状」F・M・ネヴィンズ・ジュニア
「インクの輪」エドワード・D・ホック
「ライツヴィルのカーニバル」エドワード・D・ホック
「日本鎧の謎」馬天
「本の事件」デイル・C・アンドリュース&カート・セルク
「十ヶ月間の不首尾」J・N・ウィリアムスン
「イギリス寒村の謎」アーサー・ポージス
「ダイイング・メッセージ」リーイン・ラクーエ
「画期なき男」ジョン・L・ブリーン
「壁に書かれた目録」デヴィッド・ビール
「フーダニット」J・P・サタイヤ
「どもりの六分儀の事件」ベイナード・ケンドリック&クレイトン・ロースン
「アフリカ川魚の謎」ジェイムズ・ホールディング
「拝啓、クイーン編集長さま」マージ・ジャクソン
「E・Q・グリフェン第二の事件」ジョシュ・バクスター
「ドルリー」スティーヴン・クイーン

以上、16編。
まだ、あとがきすらも読んでいないが、これからの楽しみである。

==ミステリ小説で読んだことは、つい身近で確認したくなるよね、のコーナー==
私は、クイーン作品で描かれていることを、自分で実践して確かめたことがいくつかある。(確かめたというよりは、単に真似したい心理の現われだと思うが)

クイーンの「シャム双子の謎」を読んだときには、私は家のトランプをみんな破いてしまった。何かのおまけで貰ったようなトランプまで、全部破いてしまったものだから、親は最終的にプラスチックのトランプを買って来た。
作品の中で、被害者がトランプを破いてダイイングメッセージを残すところがあるのである。しかも、それをエラリーが自分で実演して破け方を確かめたりするのである。これは、やって見ずにはいられない。

また、私はクイーンの「フランス白粉の謎」を読んで、母の鏡台にあった口紅容器を、一つ残らず分解したことがある。口紅容器に、ヘロインだかが隠されている、という物語なのだ。
すべての口紅を引っこ抜いた経験から言うと、世の中の口紅容器は、大抵きれいに分解できるものである。しかし、最近100円ショップにあるような口紅容器は、あれは分解できない。私は、口紅を所有していない女だが(化粧しない大人になるとは思っていなかった)、フランス白粉のせいで、口紅容器の観察は怠らないのである。

「実践」というか、勘違いによる変な実践の例で言うと、たしかラインハートの「螺旋階段」だったと思うのだが、小学校の3~4年のときに読んだら、
「手紙の封にロウを塗り、カフスボタンで押してある」
という不思議な文に遭遇した。
何のことはない、封ろうで閉じた手紙だという意味なのだが、封ろうの文化の無い国の子どもには、まったく意味が分からない(最近の子供さんは分かるでしょうね)。
分からないので、実際にやってみたのである。
レターセットの中から、一枚封筒を出してきて、ロウソクのロウをごしごしと塗りつけ(普通なら糊を塗るところに、つまり蓋の内側に塗った。「封ろうの、ロウを落とす場所」としては完全に間違っている)、蓋をした上から、父のカフスボタンでぎゅーっと押したのだ。
押した力の圧で、ロウはしばらくはちゃんと蓋を閉じていてくれる。しかし、時間がたったり、ちょっと触ったりすると、簡単に口が開いてしまった。
これを何度も実験した結果、私の出した結論は、「外国のロウは、もっと粘着性があるのだ!」ということだった。

実は、アステア映画にも「実践」した前科があって、コンチネンタルという映画に、アステアが踊りながら「召使にネクタイを投げ返す」というシーンがあるのだが、このネクタイが、うまいことヒュンヒュンと宙を飛ぶので、
「ネクタイというものは、あのように投げられるものだろうか」
と疑問を持った。
疑問を持ったクイーンファン少女は、父の洋服ダンスからネクタイを何本も出し(1本だと、データとして不十分だからね)それをヒュンヒュン投げまくった。
投げまくった結果、
「ネクタイというものは、あんなにうまいこと投げられるものじゃない」
という結論にいたり、私は今でも、「あのネクタイには、必ず中に何か仕込まれている」と信じているのだ。

あ、あっさりした記事しか書けなかったので、何か書き足そうと思って適当なコーナーを作ったんだけど、結構いろんなこと書いちゃったな。

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