居間の文庫本棚の、二段目・右から16番目。
「顔」エラリー・クイーン 尾坂力訳 HPB 昭和51年10月15日 5版 定価540円
古本屋で、300円で購入。
この作品は、数えきれないほど読み返した。多分、10回以上読んでいるはず。
なぜ、私がこの作品をやたらに読み返すのかと言うと、「なんだか知らんが読みやすい」と言うに尽きる。
なぜだか、頭を使わずに読めて心地いいのである。よって、旅行や出張の類にも、度々お供をさせた。家で読むより、地方や新幹線の中で読んだ時間の方が、おそらく長いだろう。
なんで読みやすいのか、今改めて考えてみたが、やはり「ハリー」と「ロバータ」の存在かな……?
ハリーとは、この作品で、エラリーとほとんどの行動を共にする私立探偵。ロバータはその恋人。
この恋人たちの存在が、物語に軽い流れを作っているようだ。
そして、もう一つ読みやすい要因を挙げるなら、この作品では、犯罪の「黒幕」が誰なのか、謎解きの前からほぼ分かっていること。
「黒幕」は分かっているが、実行犯は誰なのか、というのが、この作品の謎なのである。
軽く読みすすめる割に、「顔」の読後感は暗い。
ひじょーに暗い。
エラリー、かわいそうになあ。
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