居間の本棚(中)、棚№2。
「花道日本」山根翠堂 教育研究會 昭和18年7月19日 初版(2000部) 2円30銭
もちろん古書で購入。銀座の閑々堂で、800円で買ったようだ。本書は、人によっては貴重書扱いし、高額本だと思っているケースがあるが、「まあ800円くらいのものだなあ」というのが私の感覚である。
本書については、ほとんどこの記事⇒花に生きる人たちへに書いたこととかぶるので、改めて書きたいことはあまり無い。
付け足すとすれば、「この年によく出したものだ」ということだろうか。
この年の世相というものは、本書にも色濃く現れており、本書は、以下のような文で締めくくられている。
要するに生花を、もっとも生きいきとした、秀れた生活芸術、日本の国民芸術にする事が、現在の私達の美の教養であり、これが同時に銃後の人身をやはらげ、人々の心を崇高にし、ひいては更に大東亜共栄圏の人々を結ぶ一助になるのであります。新しい日本文化建設に役立ち得るのであります。
翠堂先生、本当にこのように思って本を出版なさったのだろうか。それとも、本を出すにあたって、当局に文句を言われないために、このような文を入れてみたのだろうか。

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