居間の文庫本棚の、4段目・右から29番目。
「今夜の私は危険よ」コーネル・ウールリッチ 高橋豊訳 HPB 昭和58年11月15日 初版 980円
〈幻想小説集〉となっているので、ミステリに分類するのは、あるいはふさわしくないのかもしれない。
収録作品は、
「魅せられた死」
「今夜の私は危険よ」
「コブラの接吻」
「ジェーン・ブラウンの体」
「だれかの衣裳 -だれかの人生」
以上、5編。(+ウールリッチに関するネヴィンズJrとマルツバーグの評論各1編ずつ)
この中なら、私は圧倒的に「ジェーン・ブラウンの体」が好きだ。
と、猟奇の鉄人のkashiba氏に以前話したら、大いに驚かれた。多分、「こんな荒唐無稽な安っぽいストーリーが!?」というお気持ちだったのだろう。
たしかに、同じ「安っぽい」でも、「コブラの接吻」(なんてタイトルだ)なんかは、私も好きになれない。こんなもん、ウールリッチは書かなくたって良かったとさえ思う。
しかしね、「ジェーン・ブラウン」はね、甘いんだ。
物語の、甘い造形がたまらん。
あるいは、私はウールリッチにだまされているのかもしれないが、巻末の評論2編を読む限り、ネヴィンズJrとマルツバーグも、私と同じか、それ以上にだまされているようにお見受けする。
覚めたら消える、甘い夢でもいいじゃないか!


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