居間の文庫本棚の、三段目・右から15番目。
「レーン最後の事件」エラリー・クイーン 鮎川信夫訳 創元推理文庫 1996年5月17日 73版 600円
いつ、どこで手に入れたのか全く覚えがない。そして、これを新刊で買う理由が思いつかないが(なぜなら、別の版ですでに所有している)、古書の痕跡が全く無いので、新刊で買ったのかもしれない。
いつ買ったのかをもう少し推理すると、別の版の方の記事に、「レーン最後の事件」はまだ読んでないなどと書いているので、その記事を書いた後に買って読んだことになる。ということは、別の版の記事を書いた2007/01/12以降に買って読んだことが断定される。いやー、いつ買ったんでしょう。
さらに、さらに「いつ読んだか」を推理すると、2018年のクイーンダム(エラリー・クイーン・ファンクラブの会誌)に、私は「最期の事件」を「だいぶ以前に母の本棚の本で読んだきりです」ということを書いているので、本書を買って読んだのはその後に違いないのである。ということは、過去8年くらいの間に読んでいるのだ。
いやどうしよう。この本いるんか? 2冊あるうちの、どっちか処分しようか。するならどっちだ? 新しい刊を残すなら、本書の方を残すべきだろうか。
というわけで、あっちは処分して、こっちを残すことに決めたので、「最期の事件」の思うところを書くと、「……面白くはないかな」という感想である。なんというか、物語としての魅力がもう一歩というか。
大変にショッキングな結末なのに、そのほかの物語要素がどうも面白くないので、爆発力が足りない気がする。
「クイーン作品は犯人の物語ではなく、探偵の物語を描く」(飯城勇三氏の説)のだとすると、「探偵の物語」の「探偵」がもう一歩なのではないかとか、どの人が探偵なのかがはっきりしないのではないかとか、この作ばかりは「犯人の物語」で良かったんじゃないかとか、いろいろ思ったりする。
結局のところ、読者はシリーズの探偵役のことを、わかっているようで全然わかってなかったというだけのことなのかもしれない。だから探偵役にあんなことされたら、作者は「どっちの物語?」となるのかもしれない。
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