不可能犯罪課の事件簿

居間の文庫本棚の上から2段目・右から18番目。

「不可能犯罪課の事件簿」ジェイムズ・ヤッフェ 上杉真理訳 論創社 2010年6月25日 初版 2000円

あるスジより頂戴した。
頂戴したときに、ぜひ感想書いてね、と言われていたが、書くのが嫌で嫌で、今日までその辺に転がしておいた本である。
収録作品は、

「不可能犯罪課」
「キロシプ氏の遺骨」
「七口目の水」
「袋小路」
「皇帝のキノコの秘密」
「喜歌劇殺人事件」
「間一髪」
「家族の一人」
以上、8編。

本書の感想は、私には書き難い。大半の作品は、「面白そうな導入だが、予想したほどには面白くなかった」からだ。
私は決して、つまらないとは言いたくない。面白いことは面白いのである。
しかし、「こっちの予想を上回ってくれる何か」がほとんどなかったのである。(激つまらない本は、逆に「怒りの感想」など書き易いのだ)
ただ、「ヤッフェさん、あんたも好きですねえ」ということは、強く感じる。ヤッフェは、完全にミステリが好きで好きでしょうがない人だ。そういう意味では、私は彼の魂と共鳴しうるのである。
ただ、この作品集は、もう一歩丁寧に書いてもいいんじゃないかとか、もうほんの1ミリ程度のリアリティがあってもいんじゃないかとか、そういうことを感じるのである。

ところで、ヤッフェ作の本書に、「エラリー・クイーン」のタグが付けてあるのは、間違いではない。本書は収録作のすべてに、クイーンのコメントが付いているのだ。ヤッフェは、EQMMでクイーンに評価された作家なのである。おまけに、当代一のクイーン研究家にして愛好家の、飯城勇三氏の解説が付いている。よって、本書は私にとっては「クイーン本」なのである。

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