第八の日

居間の文庫本棚の、三段目・右から8番目。

「第八の日」エラリー・クイーン 青田勝訳 ハヤカワ文庫 1991年6月30日 11刷 460円

クイーン最大の問題作。
ある人はトンデモ本といい、またある人はバカミスといい、またある人は宗教小説という。どれが正しいのか、私には分からん。

この小説、とにかくすべてが異様である。
まず、舞台が異様だ。殺人が起こるのは、エラリーが道に迷ってたどり着いた、文明と離れて孤立した宗教コミュニティ。そこの住人は、車とか、腕時計の存在も知らないのだ。
基本的に、原始共産制らしいその村は、一人の宗教的リーダーの下にまとまっていて、民は清らかな心を持ち、神を敬い、互いを愛して暮らしている。

はい、引かないでついてきてね。

そこの宗教的リーダーが、エラリーを勝手に神の使いかなんかと勘違いし、村で起こった事件の解決と救済を求める。
こう書くと、御伽噺的でほんわかした話のようにも思えるが、実際の読み心地は、暗いし、重いし、救いがほとんど無いし、「めでたしめでたし」とは到底言えない。

異様なミステリ御伽噺のラストシーンは、想像を絶するものだ。
「降臨」するからね。
マジだからね。

はい、ここまで引かないでついてきた人は、ぜひ一度読んでみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました