居間の文庫本棚の、上段右から13番目。
「災厄の町」エラリー・クイーン 青田勝訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 昭和54年10月31日 8刷 (カバー欠にて定価不明)
エラリー・クイーンの、非常に人気の高い名作。とは言っても、エラリー・クイーン・ファンクラブの長編人気投票では、8位にとどまるのだが、まあ世間的にはクイーン作品を挙げろと言われれば、三本の指には入るような有名な作品である。
実は、この本は、私が買ったものではない。母の本棚から盗んでいただいてきたものだ。
母がこの本を買ったのは、私が小六とか、中一の頃であろう。
そもそも私は、小五くらいでクイーンに出会ったのである。そして、一発で恋に落ち、それから現在まで変わらぬ恋人であるのだが、小六・中一の頃が、最も激しく「くいーんくいーんくいーん」と毎日わめいて暮らしていた時期なのだ。
母も、もとよりミステリ好き(私のミステリ好きは完全に母が源である)なので、娘が大プッシュするクイーンを再読しようと考えたらしく、ある日「災厄の町」を買ってきた。そして、読んで言うことには、「あまりよろしくない」ですと!
母は、「犯人が、アレをアレするのはアレじゃないか」と言うのである。「そりゃあ、禁じ手だろう」と言うのである。
私の読後感としては、それはきっちり説明されていることであって、禁じ手ではぜんぜんないと思うのだが、母は「納得できかねる」と言うのだ。
最終的に、母は「やっぱりバーナビー・ロスの方が一枚上だ」と言うのである。
母は「Yの悲劇」信者なので、これ以上議論しても二人は歩み寄れないのである。
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