居間の文庫本棚の上から2段目・右から15番目。
「ミステリー・リーグ傑作選 下」エラリー・クイーン他 飯城勇三編 論創社 2007年6月20日 初版 2500+税
「ミステリー・リーグ傑作選 上」の下巻が出た。
クイーンが編集した幻の雑誌「ミステリー・リーグ」(EQMMの前身)を邦訳したものである。
下巻の目玉は、「角のあるライオン」という長編の掲載である。
「ミステリー・リーグ傑作選 下」は、総401ページあるのだが、その中で「角の~」は、実に298ページを占める。3/4は「角の~」に裂かれているのだ。心配性の私は、飯城さん、これで「角の」が面白くなかったらどうするの、と思っていた。
しかし、私個人の感想としては、それはまったくの杞憂であった。
なんと、「角のあるライオン」は面白かった。久々の徹夜本であった。
物語の発端は、まあまあだ。
ぐっと面白くなるのは、最初の被害者の甥が殺されてからである。
密室殺人、謎の言葉(角のあるライオン)、はなはだ怪しげな相続人の出現など、飽きない展開が面白い。
しかも、アヤシイ要素でドキドキさせるのが主ではなく、あくまでも推理することを目的にできるように書かれているところが良い。
探偵と、警察関係者が、読者の前で丁寧な考察を見せてくれるのに好感を持った。
クイーンは、本作の探偵バサーストをヴァンスに例えたそうだが、私にいわせれば「エラリー・クイーン」の方が、ヴァンスよりもよほどバサーストに近いだろう。
この作品、最初に殺される2人って、ほんっとに○○○よね。
だって、本当は○○○ことなんて無いんだもん。
あの人は○○○○なんだもんね。
本当の黒幕の利益に関わらないところが、一筋縄ではいかない感じでいい。
ん? てゆーか、どっちが本当の黒幕なのかな?
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