草月流 《非公式》 用語辞典

いけばな草月流の、非公式な専門用語辞典です。(草月に限らず、他のいけばな流派に共通するものも含みます)

草月プラザ(そうげつぷらざ)

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草月会館1階にある、彫刻家イサム・ノグチ製作の石庭のこと。別名「天国 Tengoku」。

初代家元勅使河原蒼風と、イサム・ノグチに親交があったために、イサムが製作することとなったものである。
実物を見れば分かるが、素材も空間も、非常に贅沢に使った石庭であり、製作された当時は、世間に、
「草月の金でイサムは好き勝手やっている。食い物にされているのに草月は気付かないのか」
という声さえあった。

食い物にされたのかどうかは知らないが、今では草月の大きな財産であり、会員に愛され、憧れられる場所である。

石庭は、いけばなの展覧会、いけばな以外の展覧会・展示会に使われ、申し込めば会員が借りることもできる。(草月プラザのレンタルには、企画書の提出が義務付けられ、必ず家元自身のチェックを受ける)
展覧会などが開かれていないときでも、常に出入りは自由である(イベントの準備などで、入場が制限されている場合もある)。石庭だけを見る目的で草月会館に来る人もいる。

石庭は、会館2階のレストランとティールームから、全域を見下ろせるようになっている。よって、プラザでいけばなを展示する人は、2階からの視線も意識して作ることが多い。
花を生ける場所としては、石庭自身の空間が強すぎ、決してたやすく生けられる場所ではない。かの、ダニエル・オストも草月プラザで花展を開いたが、オストとしてはまとまりの無い空間処理だったと言われている。

イサム・ノグチは、石庭全体を「天国」と名付けたようなのだが、草月会員の中では、なぜか「石庭の最上部」のみを限定して「天国」と呼ぶ習慣ができている。よって、
「あなた、プラザのどこ担当?」
「私、天国」

みたいな会話が普通に行われている。

参考:花の情報局「草月プラザ内作業の注意点」

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