草月流 《非公式》 用語辞典

いけばな草月流の、非公式な専門用語辞典です。(草月に限らず、他のいけばな流派に共通するものも含みます)

いけばなデモンストレーション(いけばなでもんすとれーしょん)

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いけばなのデモンストレーション(実演)である。
文字通りに捕らえると、「人前でいけばなの実演をしてみせる」ことは、何でもいけばなデモンストレーションになってしまうが、草月流内の一般的な使われ方としては、「作品の正面を観衆の方に向け、いけ手は作品の背後からし、生ける過程を美しく、可能であればドラマティックに見せて、ショーとしても成り立たせる」ことである。
(「ショーとして」などと言うと、大ホールで行うようなものばかり想像するが、観衆が数人の規模であっても、いけばなデモンストレーションは成立する)

いけばなデモンストレーションを、最初に考案した人が誰かは明らかではないのだが、おそらく勅使河原蒼風であろうと思われる。

他の流派では、中華料理の円卓ような、回りテーブルを用意し、作者は観衆に対面して、自分が作品の正面を見る形で生けて(つまり、でなく普通に生けて)生けあがってから、テーブルをぐるっとまわして観衆に作品の正面を示す方法をとっているところもあるようだ。
草月でも、上のような「回りテーブル方式」をとってもいけないことはないのだが(草月の教科書にも、規則にも、いけばなデモンストレーションの定義は記されていない)、慣習として、昔から「観衆に、後ろいけしてお目にかける」というのが流のスタンダードである。

草月の人間は、「いけばなデモンストレーション」という正式な呼び方は滅多にせず、通常は「デモ」と言う。
しかし、一般的には「デモ」と言うと「デモ行進」を思い浮かべる人の方が多いそうで、みだりに「明日、青山でデモに出る」などと言わない方がいいかもしれない。

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